喫煙のリスク
タバコが様々な病気の原因となることはこれまでの研究や実績で明らかになっています。肺がん、喉頭がん、食道がん、胃がんなどの各種がん、気管支炎、肺気腫などの慢性的な呼吸器系の疾患をはじめとし、動脈硬化による狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈などの循環器型系の疾患の要因となると言われています。さらに、糖尿病やメタボリックシンドロームの発症リスクが高まることもわかってきました。
そもそも喫煙をしないことがこれらの疾患の予防になるのは言うまでもないですが、喫煙していた方が「禁煙」することで予後を改善する効果が高いことも明らかになっており、WHO(世界保健機関)はもとより多くの学会で「禁煙」を推進しています。
タバコを吸う本人だけでなく、周囲の方々の受動喫煙のリスクも明らかになっているので、大切なご家族の健康のためにも「禁煙」をおすすめします。
禁煙できないのは「病気」の可能性があります
「タバコをやめよう」とこれまで何度も禁煙しようとしたけれど挫折してしまった方や、禁煙に成功していたのにいつのまにか喫煙するようになってしまった方のお話もよく聞きます。「タバコがやめられないのは意思が弱いから」という精神論的なイメージをお持ちの方もいるでしょう。しかし、禁煙できないのは意志の強さ、弱さではなく、ニコチンの作用による「ニコチン依存」とタバコを吸うことで何かしらの気持ち満たす「心理的な依存」という「依存症」が重なった慢性的な「病気」だということも明らかになってきました。よって、これまでの「禁煙指導」から「禁煙治療」への方針転換が求めらるようになったのです。
当クリニックでは禁煙治療を行っております
以下の全ての条件をすべて満たす方は禁煙治療に保険が適用できます。
1.直ちに禁煙しようと考えていること
2.スクリーニングテスト(TDS)で、ニコチン依存症を診断
3.ブリンクマン指数(喫煙年数×1日の喫煙本数)が200以上
4.当クリニックで禁煙治療を受けることを文書により同意していること
(厚生労働省保健医療課長通知 診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項)
※条件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができます。
禁煙のメリット
健康面でのメリット
禁煙することで、本人の病気のリスクを下げることができるだけでなく、ご家族や周りの方への受動喫煙によるリスクも無くなります。
金銭的なメリット(保険適用による禁煙治療の場合)
条件をすべて満たし、保険適用の治療ができる場合、タバコ代より治療費の方が安くなる計算となります。
4ヶ月分のタバコ代(1日1箱500円で試算) |
約60,000円 |
一般的な禁煙外来のプログラム(4ヶ月間)での試算 (3割負担の場合) |
約13,000円〜20,000円 |
「禁煙」に成功したら、単純計算で、年間でおよそ18万円(1日1箱500円の場合)を節約できる試算になります。
喫煙、受動喫煙が原因で発症した病気の治療費などがかからないということにもつながります。
当クリニックでは禁煙治療を行っております
タバコをやめたいと思っている方、まずはお気軽にご相談ください。
医師とスタッフがしっかりとサポートいたします。
禁煙外来は、予約制となっておりますので、電話にてご予約をお取り下さい。