開業して4ヶ月が過ぎようとしています。
開院当初から沢山の患者さんに来院して頂きありがとうございます。
新患患者さんが多い日には、待ち時間が長くなっていましたが、現在は少し落ち着いてきました。
最近子供をよく見かける様になりましたが、もう夏休みに入ってるんですね。
開業して気がついた事ですが、子供や学生さん達で頭痛やめまいの為に学校へ行けない人が意外に多いなと感じます。
頭痛やめまいがひどいと嘔吐したり、精神的に不安になって学校生活や社会生活に支障をきたします。
西洋医学的には、頭痛の原因は脳腫瘍や髄膜炎など命に関わる様なものと片頭痛、筋緊張性頭痛などのように生活の質を落とす様な機能的な頭痛があります。
漢方医学的に頭痛を気血水の概念で考えるならば
気鬱による 頭の締め付け感や頭重感
気逆による 精神不安を伴う発作的な頭痛や嘔吐、
瘀血による 慢性的で持続する頭痛や
生理周期に関係する頭痛
水毒による 雨天、低気圧に関係する頭痛
と分類する事ができます。
子供は大人や老人に比べると、肌も瑞々しい事からわかる様に身体の中に水分が多いので、水のトラブルが出る事があります。
子供や学生の頭痛には、この水の異常としての水毒と精神的な不安を伴う気逆が原因となっている事が多いようです。
漢方治療としては水毒と気逆を同時に治療出来る
苓桂朮甘湯がよく使用されます。
水毒がより強ければ五苓散も候補になります。
女性は生理の関係で排卵後に身体がむくむ様になります。身体に余分な水があることで生理前後の頭痛やめまいが起こり易いので当帰芍薬散や加味逍遙散などが有効な事もあります。
煎じ薬であれば、これらの薬を組み合わせたり、精神を安定させる生薬を合わせて処方する事が出来ます。
梅雨が明けて毎日暑い日が続きますが
頑張って、この夏を乗り切りましょう。
六本松漢方内科
院長 久保田正樹